一月四日日曜日 50歳の誕生日、双子の兄と僕の選んだ道

 今日は僕の50歳の誕生日だ。

50歳。日本では「五十にして天命を知る」と言うらしい。自分の運命を悟る年齢ということだが、正直なところ、悟りきった境地にはほど遠い。けれど、一年一年年を重ねるごとに、自分の人生に対する考え方が少しずつ変わってきたのを感じる。

双子の兄との違い

僕には一卵性双生児(一卵性双生児)の兄がいる。僕たちは顔はそっくりだが、選んだ人生の道は対照的だ。

  • 兄の道: 彼は仕事が非常に有能で、IBMやNVIDIAといった大企業へ次々と「転職」し、キャリアを築いてきた。収入も僕よりずっと多いだろう。しかし、その分ストレスやプレッシャーも大きく、毎日夜遅くまで働いている。

  • 僕の道: 僕は小さな会社に20年以上勤めている。兄のように大金を稼ぐわけではないけれど、残業をせず、家族との時間を何よりも大切にしてきた。

家族こそが僕の誇り

兄は結婚も遅く、今は5歳の娘が一人いる。一方で、僕にはもうすぐ12歳になる双子の息子と、下の子を合わせて3人の子供がいる。

双子の育児は本当に大変だった。だからこそ、妻の実家の近くに住み、義理の両親に手伝ってもらいながら、みんなで子供たちを育ててきた。

毎日18時に退社し、渋滞の中を1時間かけて帰宅する。家に着くのは19時頃だが、そこから子供たちの宿題を見たり、一緒に過ごしたりする時間は、僕にとって何物にも代えがたい。台湾のIT業界でこれほど家族との時間を確保できるのは、本当に珍しいことだと思う。

妻への羨望と子供たちへの願い

妻は元々看護師だったが、自分の道を探し求め、カナダへ留学してモンテッソーリ教育を学んだ。今は幼稚園の教師として、大好きな子供たちに囲まれて毎日楽しそうに働いている。

自分自身のキャリアを振り返ると、若い頃は「何をしたいか」よりも「何を学べば稼げるか」という教育方針に縛られていた気がする。だからこそ、自分の子供たちには、できるだけ早く「自分が本当に好きなこと、知りたいこと」を見つけてほしい。好きなことを仕事にするのが、人生において一番幸せなことだと思うから。

50歳を迎えて

兄のような華やかなキャリアではないかもしれない。けれど、愛する家族に囲まれ、子供たちの成長を間近で見守ることができている今の人生に、僕は一点の悔いもない

明日からまた新しい一年が始まる。50代という新しいステージを、自分らしく歩んでいこうと思う。


📝 今回の学習ポイント(復習用)

単語・表現意味
創立記念日会社が設立された日を祝う日。
終身雇用定年まで同じ会社で雇われ続ける日本の伝統的な雇用形態。
一卵性双生児そっくりな双子のこと。
転職 vs 転勤他の会社へ移るのが「転職」、同じ会社の中で別の営業所などへ移るのが「転勤」。
悔い(くい)がない後悔していることが何もない。
五十にして天命を知る50歳になれば自分の天命(使命)がわかるようになるという孔子の言葉。

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